島根原発視察

 民青(日本民主青年同盟)の若者たちと一緒に島根原発を視察してきました。
 広島を車2台で8時30分に出発。松江市に11時30分に到着。片道3時間の行程でした。現地では多忙の中、尾村県議はじめ、党地区委員会、民青同盟の方々が最後まで同行して詳しい説明をしていただきとても感謝しています。

 島根原発は全国唯一県庁所在地に立地している原発で半径30キロ圏内に約40万人が暮らす人口密集地にあります。
 ひとたび事故を起こせば福島第一原発の比ではありません。
 しかも現在運転中の1号機はトラブル続きにもかかわらず、プルサーマル計画を実施予定、そして現在建設中の3号機は進捗率95%で完成目前の状況にあります。

 1号機は廃炉、2号機は運転中止、3号機は建設中止を求めた運動がすすめられています。現在島根県が考えていることは先日マスコミでも報道されたように、もし事故が起こった時、住民をどこに避難させるか、その計画をつくることです。県の考えでは半径30キロ圏内にいる施設入所者や入院患者等18700人を優先的に30キロ圏外に一時避難させ、その先は中国4県に受け入れを要請するというものです。

 日本共産党は「避難計画をつくることは必要だが、それ以上に危険な原発を撤退させることが大切だ」という立場でがんばっています。視察の帰りに「島根原子力館」に立ち寄りましたが、今回の原発事故についての記述は一切なし。「放射能を閉じ込めた5つの壁」というパネルで「放射能は原子炉の中に閉じ込め、外へ出ないようにしています」となんとも時代錯誤の説明文がいまだにかかげられており、思わず“ウッソー”と叫びました。

 建設中の3号機は大震災をふまえ、当初の5.7メートルの防潮堤を15メートルにかさ上げのための工事中でした。
 発電所周辺の山は切りひらかれ、原発交付金でつくった豪華な野球場や庁舎、学校等が建ち、まわりの農村風景のなかで異様な姿をさらしていました…