いま声をあげたら、政治は変えられます!!

 (5月1日広島県メーデー会場での挨拶から) 
 私は日本共産党を代表してメーデー参加者のみなさんに心からの連帯の挨拶を行います。
 まず、皆さんに訴えたいことは、安倍内閣発足から4ヶ月、いまアベノミクスのボロが次々に噴き出してきていることです。
株が上がった!上がった!と株を持ってない人まで大騒ぎしましたが、このマネーゲームで一体誰が儲けたのか。ユニクロの柳井社長は、わずか5カ月足らずで4,047億円、ソフトバンク孫社長は3,863億円、楽天三木谷社長は867億円です。このマネーゲームで儲けたメンバーの大半が政府の諮問機関のメンバーとしてアベノミクスの旗を振ってきたメンバーばかりではありませんか。
結局「景気対策だ」「危機打開だ」といいながら、一皮剥けばアベノミクスは、利権政治そのものではありませんか!! しかも自分たちはガッポリ儲けておいて、一方で正社員のクビ切法案を進めようとしている。社会保障を削り庶民イジメの急先鋒に立っている。
みなさん、こんなことに黙っておられるでしょうか!!
 また、一方で、円安による燃料油の高騰が漁業者の経営を直撃しています。1k㌔6万円以上になったら、採算取れないのに、この4月に96,600円にもはね上がって「漁に出るたびに赤字になる」と一斉休業して政府に抗議しています。
4月からの電気代の値上げで工場へいさに追い込まれた中小企業もすでに出ています。4月17日に福山のハローワーク前での対話では、消費税増税を見越して会社を解雇された35歳の青年がいました。
みんな、アベノミクスの犠牲者です。その上、年金は削られ消費税上げられたら国民はもうやっていけません。
 みなさん、アベノミクスで誰が儲けて、誰が犠牲になっているのか、ここに来て、はっきりしてきたのではないでしょうか?
安倍首相は4月17日の党首討論で「賃上げする企業がどんどん増えて、わずか発足3ヶ月でたちまち改善している」等と言いましたが、とんでもありません。春闘が終わってもサラリーマンの賃金は殆ど上がっていません。ましてや派遣、パート、非正規労働者は一層厳しい風邪が吹いているではありませんか。
 一方でみなさん、安倍内閣の危険で右よりの発言は、今世界のヒンシュクをかっているではありませんか。侵略戦争を認めず靖国神社に参拝した安倍内閣の「恥ずべき発言は、世界に孤立を招くだろう」と世界の世論が警告を発しています。
 私は、4・28「屈辱の日」の前日に米軍の低空飛行訓練で「町の平和」が脅かされている島根県浜田市、旧旭町に行ってきました。
3日をあげず、そして夜昼となく轟音でやってくる米軍機に子供たちはおびえ、まるで目の前に雷が落ちたような衝撃波で窓ガラスが割れるという、実にすさまじい状況です。抗議する町民に対して、日本政府は「米軍の運用上の問題だ」と開き直っています。
みなさん、強盗が家の中で暴れまわっているのに全く取り締まることすらできない! 一体これで「主権国家」と言えるんでしょうか!!
 押し付けられているのは、日本国憲法ではなくて米軍基地ではありませんか!!

 みなさん、私は広島県下を廻ってみて、いま都市でも農村でも長年続いた「財界言いなり」「アメリカ言いなり」の古い政治の矛盾が蓄積し、土台から腐り、崩壊の危機にあるということをつくづく感じます。

 みなさん、いま声をあげたら、政治は変えられます!!
・「アベノミクス」の危険な暴走を許すな!
・国民の所得をふやし、安定した雇用を実現せよ!
・「海外で戦争する国」への道、憲法96条、憲法9条改悪反対!!

 参議院選挙で自民党の悪政と真に対決する変革者の党、
日本共産党を躍進させてください。
    共にガンバローではありませんか!!
  第84回メーデー万歳!!